11月はほとんど日本にいて、3週間程前にシドニーに戻りました。11月の上旬は日本が初めてという友達を連れて、今年の初めのようにツアーコンダクターの役でした。
でもこの友達は思い立った事をすぐに実行するタイプの人で、何度か私も思いがけない経験をすることができました。例えば;
- 隅田川を行き来する遊覧船だと思っていたフェリーに駆け込んだらお台場行きで、予定外の1日になってしまい、帰りのフェリーにも乗り遅れて、タクシーで浅草の宿まで帰る羽目になった。
- 友達が自転車で一日街を周ろうと言いだして、台東区で運営しているレンタル自転車(1日たったの300円!)を借りて朝から晩まで自転車で台東区中を乗り回わしてクタクタになった。
- 京都では友達に頼み込まれて私も無理矢理レンタル小物を着る事になり、1日中京都の街を歩かされて恥ずかしかったり、動きにくかったり、お昼を沢山食べられなかったり。
等々、今までの日本旅行ではやらなかった事を色々経験し楽しい旅行となりました。紅葉が目的でしたので、黒部渓谷にも行きました。色づいた木々にターコイズブルーの黒部川の色が素晴らしかった。
と言う事で11月のブログの投稿が抜けたのはこの旅行が理由です(言い訳です) 。
12月もあっと言う間に日が経ってしまい、あと8日でクリスマスです。先週の日曜日に私の所属しているSATGソーシャルグループのクリスマスパーティーがありました。ナギと豪がケイタリングをし、美味しいものをたくさん作ってくれました。豪のパートナーもウェートレス役を買って出てくれて、フィンガーフード等をゲストに渡してくれました。
皆から「子供達を誇らしく思うでしょう」と言われてちょっと照れくさい思いをしましたが、3人とも良くやってくれました。土曜日に準備をした時には、末娘の環も来て4KGの茹で海老の殻を剥いてくれたので、まさに家族総出のケイタリングでした。
ナギのブログ、RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)がかなり軌道に乗ってきて私だけでは手助けが足りないという事で、息子の豪もこのビジネスに参加することになりました。でも本当は私のペースが遅いのでナギがイライラしていたのかも知れません。彼は11月の末からナギの下で働き始めたのですが、今のところ楽しんでいる様です。
そうなるとこのブログビジネスが小さな会社の様な形態なり、ナギが私たちも会社員の様に扱い、年俸を決めてお給料を毎月払うと決断しました(大したこともしないでお給料をもらえて、私は本当に感謝しています。ボーナスは出るかしら?)。
そうなると会社としてはこの時期にクリスマスランチを社員のために振舞わなければなりません。と言っても、会社のお金を使うのですが。そして一昨日、金曜日の午後が会社のクリスマスランチの日でした。
こちらでは、上司が部下達にクリスマスランチを奢るとその後は殆どの人が職場に戻らずにそのまま騒ぎ続け、飲み続ける事が多々あります。私たちの会社も例外ではなく、お昼からは仕事をせずにパーティ気分に浸ることにしました。この決断はもちろんナギがしたのですが、働きバチのナギにしては画期的な事です。
シティーのロングレイン(Longrain)(日本にも東京の恵比寿にロングレインがあります)と言うモダンタイ料理のレストランでゆっくりと昼食を取る事になりました。アルコールが入るので車は運転せずに今流行のウーバーのタクシーです。
タイ料理は全体的に甘い味が強いので私の大好物とは言えませんが、出されたお料理の中には素敵な飾り付けの物もありました。食事の後は近くのバーでカクテルを2杯程飲み、3人とも良い気分になって帰宅したのが5時でした。

ロングレインで注文したいくつかのお料理です。左上から時計回りに:ミャンカム、エッグネットビーンスプラウトサラダ、タイの唐揚げとスパイスソース、ラムカレー、グリーンパパイヤサラダ、豚足肉の煮込み。
その日はナギも豪も私の家に泊まる事に決め、仕事を忘れて飲み明かそうと言う事で、帰宅すると豪がすぐにカクテルを作り始めました。こう言った時に私も必ず仲間に入れてくれるのは嬉しい事です。幸いにお酒が結構飲めるからかもしれません。
私は古い人間なので、ジンアンドトニックを作ってもらいましたが、ナギは何か得体の知れないものを飲んでいました。
お酒がかなり回ってくると人はカロリーの高いものを食べたくなったりするもので、日本にいた頃は飲み屋の帰りに屋台のラーメンを頬張っている人を見かけました。うちの子供達の場合はラーメンではなくて、マクドナルドのバーガーとか、ピザハット、ケンタッキーフライドチキンと言った出前です。
でも一番彼らが好きなのはポテトジェムです。これはマクドナルドのハッシュブラウンを一口大の俵形にしたものと思っていただくと想像がつくのではないでしょうか。要するにジャガイモをこまかく切って丸めて油で揚げたもので、かなり高カロリーです。
子供が私のところに来て飲んで1泊すると聞いた時は必ず冷凍のポテトジェムを買っておきます。 ナギが必ずあるかどうかチェックするので欠かす事もありませんが。だからどの子も痩せられないのですよ。
でも昨日はブログビジネスとしての初めてのクリスマスランチだし、皆飲みすぎて火を扱うのはちょっと危険かもしれないという事で、ポテトジェムはやめにして近くのイタリアンレストランからピザを注文しました。お昼にたくさん食べたので皆お腹がいっぱいで、遅くならないとお腹が空かないというので、ピザの注文は夜の9時頃でした。
無理して夕食を食べなくても良いのにと思うけれど、酔ってくると位の感覚もなくなるのでしょうね。そう言っている私もピザを幾つか食べちゃったのですが、、、少し酔っていたからでしょうか、私はあまりピザの味を覚えていません。
私は10時半過ぎになったら眠くなってしまい1番に床に就きました。子供達は何時に寝たのか分かりません。10時間近く寝て、朝7時半頃に目をさましたら家の中は静かでした。二人はまだ寝ているのだろうと思い8時半までベッドで本を読んでいましたが、コーヒーが飲みたくなったのです。
そろそろ子供達も起こそうと思い、豪の寝ている部屋を覗いたらもぬけの殻でした。「えっ!」と思い、次にナギの寝室へ行くとやはり空っぽでベッドメーキングもしてありました。「もう帰っちゃったんだ。」と呟きながら台所へ行くと何枚ものメモが調理台の上に貼り付けてありました。
メモの順番から、ナギが一番先に家を出たのがわかります。仕事の前に犬のドーザーをビーチに連れていかなければならないと書いてありました。その他に豪に2つ伝言を残していました。最後のメモは豪で、家に帰ってシャワーを浴び、着替えをしてから9時にヨットハーバーで環と会う約束があるとのメモを残していました。
豪が朝食を作ってくれると思っていたのに残念でしたが、そういえば土曜日の朝は環と一緒にヨットハーバーに行くと行っていたと思い出しました。私も前日に誘われていたのでした。行きたいと言ったか行かないと言ったかよく覚えていなのですが、時間もないので行かない事にしました。
来週の月曜日はクリスマスです。いつものように皆が私の家に来てお料理、お酒、プレゼントでワイワイガヤガヤと一日をを過ごします。
クリスマスも近いと言う事で、今日は ドライフルーツ入りグルメクラッカー のレシピにします。ドライフルーツやひまわりの種などが入った豪華なクラッカーで、そのままでも美味しくいただけますが、ブリーチーズやブルーチーズとの相性が良いと思います。
お店で買うと結構高いのですが手作りですとその5分の1の費用で出来ますし、味も市販のものより美味しいです。密封容器に入れておけば少なくとも4週間持ちます。割合に簡単にできるので、是非作って見てください。お手製のクリスマスプレゼントとしても最適です。

お店で売っている ドライフルーツ入りグルメクラッカー を真似たものです。お店の物は値段が高いのですが、手作りですとその5分の1の費用で出来ます。簡単に出来ますし、味は市販のものと比べずっと美味しいです(味比べをしてもらいました!)。密閉容器に入れて1ヶ月は持ちます。タネを冷凍して置いて、必要になったらそれを薄く切って焼き上げることも出来ます。少し甘くてしかも香ばしく、チーズによく合います。材料を変えてもOK。下のビデオを見てください。
- 牛乳 250ml (低脂肪でも良い)
- ブラウンシュガー50g
- 無糖ヨーグルト 80ml(ここではグリークヨーグルトを使用)
- 小麦粉 75g
- 全粒粉 75g
- ドライクランベリー 125ml (他のドライフルーツでも良い)
- ベーキングパウダー 小匙1
- ロールドオーツ(フレーク状) 125ml (又は
- ひまわりの種 125ml (他の種やナッツでも良い)
- ターメリックパウダー 小匙½
- シナモンパウダー 小匙½
- ナツメグパウダー 小匙¼ (又はオールスパイス、或いは小匙1/8のクローブ)
- ドライタイム 小匙¼
- ドライローズマリー 小匙¼ (又はドライタイム)
- 塩 小匙¼
- 黒胡椒 小匙1/8
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オーブンを180度に温めておく。小さめのローフ・パウンドケーキ型(ここで使用したのは21 x 11 x 7 cm)に油を塗ってからベーキングペーパーを敷いておく。(注1)
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牛乳、砂糖、ヨーグルトをボールに入れて泡立て器でよく混ぜる。
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別のボールに小麦粉、全粒粉、クランベリーを入れて混ぜ合わせる。クランベリーの塊は指を使ってほぐす。
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そこにスパイスも含めた残りの材料と2の牛乳液を加える。硬めのドロッとした生地ができる(ビデオ参照)。
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型に流し込み25分間、竹串を真ん中に通して何も付かなくなるまで焼く。
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ラックに置いて冷ましてからサランラップで包み、2時間から3時間冷凍する。(注2)
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ラップを取り、周りを少し自然解凍させる(20分位)。
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オーブンを120度に温めておき、段を中段と下段にセットする。
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半解凍されたクラッカーの塊をパン切りナイフで2mmくらいの厚さにスライスする(ビデオ参照)。スライスを2枚の ベーキングトレイに並べる。ぴったりと並べても膨らんだりくっ付いたりしないので隙間がないように並べる。
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オーブンで50分間、薄く焦げ目が付くまで焼く。途中でそれぞれのトレイを180度回転させる。
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焼けたビスケットをトレイに乗せたまま冷ます – 冷めるとパリッと割れる程に硬くなる 。(注3)
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密封容器に入れて4週間保存が出来る(それ以上私は保存した事が無いけれど、多分もっと長く保存できると思います)。クリーミーなチーズ、例えばブリーやカマンベール、ブルーチーズとよく合います。
1. ケーキ型の大きさによりクラッカーのサイズが決まります。私は小さめのケーキ型で厚みのあるクラッカーの塊にするのが好みです。そうすると、薄く切った時の形がちょうど良い長方形になるからです。
参考にしたレシピ(注4参照)ではパウンドケーキ型ではなくメイソンジャーに入れて筒型の塊にしています。そうすると完璧な丸いクラッカーが出来るのですが、オーブンに使用できるメイソンジャーを見つけるのが一苦労ではないかと考え、メイソンジャーは避けました。ベーキングチューブを使っても丸いクラッカーが出来ますが、クラッカーの形に決まりは無いし、私のクラッカーは2つに割って小さくすることも出来るので良いのではないかと思いました。
2. クラッカーの固まりの中心まで完全に凍らせた方が薄く切る時に楽です。 1ヶ月冷凍してからスライスした事はありますが、3ヶ月冷凍した事はありません。色々と調べたところ、ナッツやフルーツ類は冷凍3ヶ月以上になると味や風味が落ちるとの事です。
3. パリッとしていなかったら火を消したばかりの熱いオーブンに入れて冷めるまでそのままにしておくと良いです。
4. このレシピはThe Café Sucre Farine と言うブログサイトのレシピ、Copycat Trader Joes Pumpkin Cranberry Gourmet Crackers を参考にしました。お料理の経験が豊かなご夫婦のブログで、信頼のおけるレシピです。そのレシピに私なりに次のような修正を加えました:バターミルクの代わりに牛乳を使いました。シドニーではパンプキンピューレが手に入らないし、仮に手に入っても大匙3杯のために大きなピューレの缶詰を開けたくないので、代わりにヨーグルトを使いました。又オーブンで焼く時は低温で長めの焼き時間にしました。そうすした方が焦がさずにしかもパリッとした仕上がりになるからです。
5. この分量で11cm x 3cmクのラッカーが40枚出来ます。栄養成分表はクラッカー1枚分です。
このレシピの英語版の料理名はHomemade Gourmet Crackers with Cranberries and Sunflower Seedsです。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com) に載っています。
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