もう10月に入ってしまいましたが、9月は好きな月です。気候が良いとかいった理由では無いのです。日本では台風の来る月ですし、シドニーでは強風が吹きやすくて寒暖の差が激しい月です。ただ、9月は私の誕生月で乙女座の月だから好きなのです。
私は小さい頃からおてんばで、遊ぶ時はいつも男の子達とベーゴマやメンコをしていました。長女だからでしょうか、姉は 大人しくて女の子らしい子供でしたが、次女である私は男勝りで父からもよく叱られました。叱られて窓際から逆さまにされたこともあり、今でも姉がその頃の私のおてんば振りを話します。
大人になっていくうちに、おてんばが行動力になって活発という形容詞が私に向いている様になりましたが、それでも内面は繊細なところがあるのだと自負していたのです。ですから生まれた月が乙女座だという事がとても気に入っていました。
今年の誕生日には子供達がロゼッタ(Rosetta)と言うイタリアンレストランに連れて行ってくれました。オーストラリアの有名なシェフ、ニール・ペリーがレストランを新しくオープンしたとの事で、そう言った事に目のない息子が提案したのです。
子供達のパートナーも含め、我が家は全員美味しいものを食べることが大好きなので、私の誕生祝いに行くレストランは直ぐに決定しました。高級なレストランなので、これが私へのプレゼントだと思っていましたが、息子のパートナーがフランスのワインをプレゼントしてくれました。
私はワインの中でもピノ・ノワール(Pinot Noir)を好みます。赤ワインですが、シラーズ(Shraz)やカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)等と比べ、スムーズな口当たりのワインです。ワインの色もルビーの様な赤で、深い赤ぶどう酒の色ではありません。彼女はピノ・ノワールを6本もくれたのです。みんなでの外食もとても嬉しいけれど、何か形のあるものをプレゼントに頂くのは違った意味で嬉しいものです。
レストランで席に着くとまず飲み物の注文です。このレストランは徹底してイタリアンで、ワインもシャンペンも全てイタリアのものでした。先ずイタリア屈指のスパークリングワイン、プロセッコで乾杯。その後は白ワインにしました。
バースデーガールの私に好きなワインを選ばせてくれるとの事なので、ウェートレスの人に教えてもらい、前菜に合うワインの中でかなり高額なワインを選びました。ちょっと気が引けたけれど、ナギが高くても良いと言うので、「ではお言葉に甘えて」となりました。1本では足りなくて後半にもう1本注文し、後で悪かったかなーと5分間位思いましたが、少し良い気分になっていたので忘れることにしました。
イタリアでは前菜をアンティパストと言いますが、各自が好きなものを注文し、みんなで分ける事にしました。そうすると6種類も食べられる訳です。マグロのお刺身とサルサバーデ、アーティーチョークとフェネルのサラダ、イカ墨にのせたイカのお刺身(下の写真の上段、左から右)、スカンピとブラッドオレンジ・ミント・ピスタチオ、シーフードの前菜、ハムの盛り合わせ(下の写真の下段、左から右)が一斉にテーブルに並びました。
どれも美味しく頂きました。イタリア料理は日本料理と共通する所があると言われますが、シンプルな味付けで食材その物の味を引き立たす所だと思います。フランス料理の様にこってりとしたソースで魚や肉を覆ってしまうことが少ないと感じます。
メインは個人でオーダーし、子供達はパスタや肉料理にしましたが私は茄子にトマトソースとチーズをのせて焼いたお料理、茄子のパルミジャーナにしました。前菜で魚肉類は沢山食べたのでベジタリアンにしてちょうどでした。それでもかなりの量でデザートの入る余地はありませんでした。アメリカ程ではありませんが、日本と比べるとやはり一人分のお料理の量は多いですね。
子供達によると、前菜の美味しさに比べてメインはそれ程でも無いとの事でした。私のメインはとても美味しいと思ったので、私だけがラッキーだったのかもしれません。子供達はそれぞれ他の人のメインを少しもらって味見をし、その結果ナギが「ママのメインが一番良かったかもしれない」と言っていました。
ワインもバッチリ頂いてとても良いお誕生日の昼食会でした。
イタリア料理ということで、今日は ほうれん草とリコッタチーズのカネロニ のレシピを選びました。レシピは長めですが簡単にできますし、冷凍保存もできます。
レシピの下に作り方のビデオも載せました。前回の投稿に組み込んだビデオにも出ていたと思うのですが、ビデオの最後に犬が登場します。ナギの犬で名前はドーザー(Dozer)です。とても賢いゴールデンリトリーバーで、大会に出られるのではないかと思うほどの従順さですが、体が異常に大きくてそれだけで失格だそうです。
お料理のビデオの後に犬を登場させるというのは何となく清潔感に欠けると思うのは私だけでしょうか。ナギは勿論の事、彼女のブログのファンの方達はドーザーが大好きでビデオに登場するのを楽しみにしている程です。やっぱり私は時代遅れなのかなと思うこの頃です。

- オリーブオイル 大匙1
- ニンニク1かけ、微塵切り
- 玉葱(小)、微塵切り
- 潰したトマト(缶詰)800g
- 水 250ml(空になったトマトの缶を使うと良い)
- バジルの葉 ちぎったものを一掴み、またはスパイスのバジル 小匙1
- 冷凍カットほうれん草 250g、解凍(注1)
- リコッタチーズ 500g (注2)
- 下ろしたパルメザンチーズ 80ml
- 粗めに下ろしたチーズ(モッツァレラ、コルビー、チェダー、スイス)250ml
- 卵 1個
- ニンニク(大きめ)1かけ、微塵切り
- 下ろしたナツメグ 少々、又はナツメグスパイスパウダー 小匙1/8
- 塩・胡椒
- 乾燥カネロニパスタ 18−22個(注3)
- 荒く下ろしたモッツァレラチーズ 250−375ml
- 飾り用にバジルの葉(無くても良い)
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大きめのフライパンにオイルを入れて強火にかける。ニンニクと玉ねぎを加えて2−3分、具が透き通ってくるまで炒める。
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トマトと水を加えてかき混ぜ、中火にする。5分間煮てから塩・胡椒で味を整え、バジルを混ぜてから火を止める。
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ほうれん草をザルに入れて水を切る(完全に水分を取らなくても良い)。
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ほうれん草と残りの材料をボールに入れる。よくかき混ぜ、味見をして塩・胡椒で味を整える(チーズにより塩気が違う為)。
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オーブンを180度に温めておく。
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カネロニが20個ゆったり入る大きさのベーキングディッシュ・ベーキングトレイ(私のベーキングディッシュは21cm x 26cm)を用意する。
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ソースを少しベーキングディッシュの底に敷く。
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デコレーション絞り器にカネロニのチューブのサイズに合った口金を付け、カネロニの中身を絞り器に詰める。絞り器がない場合は、チャッック付きのビニール袋の角を切って使っても良いし、ナイフでカネロニの筒に押し込んでも良い。
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全てのカネロニのチューブに中身を詰め、ベーキングディッシュに並べる。
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残りのソースをカネロニ全体を覆うように回しかけ、アルミホイルでカバーをして25分間焼く。
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オーブンから出してアルミホイルを除き、チーズを散らす。オーブンに戻してさらに10分、チーズが溶けるまで焼く。
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有れば、飾り用のバジルを散らして出す。
1. 便利なのでここでは冷凍ほうれん草を使いました。新鮮なほうれん草を使う場合は、500g をざく切りにし、オイル少々でソテーしてしなやかにしながら水分を飛ばします。冷ましてから使います。
2. 低脂肪のリコッタチーズは硬くてしっとり感が無いので、カネロニのチューブに入れにくいと思います。又、焼き終えたカネロニはあまりジューシーに仕上がりません。
3. 私が使ったカネロニは乾燥したもので、長さが11cm、幅が2.5cmでした。使用前に茹でる必要はありませんでした。
生のラザニアシートで作る事も出来ます。詰める中身をシートにおいて巻き上げ、巻き終わりの部分を下にしてベーキングディッシュに置きます。
4. 事前に作る場合:レシピ通りにチーズをのせる前迄の手順(アルミフォイルをして焼く所)を終え、カネロニを焼いて置きます。串でさしてみると焼けているかどうかが簡単にわかります。焼けたら、カバーをしたまま冷まして冷蔵庫へ。ソースが少し乾いてしまうので水をほんの少し(小さじ2杯程)とオリーブオイルをたっぷり表面にふりかけ、チーズを散らして160Cのオーブンで15分程、全体が熱くなり、チーズが溶けて薄い焦げ目が所々に出来る迄焼きます。
冷凍保存:レシピ通りに作り、冷ましてからカバーをして3ヶ月まで保存できます。先ず解凍してから、オーブンか電子レンジで温めなおします。
1人前ずつ取り分けてから冷凍保存をするのはお勧めしません。温め直した時に平たくなってしまい、ソースもジューシーさが無くなります。
5. 栄養成分表は5人で分けた時の一人分です。
このレシピの英語版の料理名はSpinach Ricotta Cannelloniです。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com) に載っています。
私の娘夫婦がシドニー在住です。
昨年11月に私達夫婦でシドニー訪問しました。
飛行機の中が辛かったですが、シドニーは大変楽しい時間でした。
また近いうちに出かけます