今日は揚げなくてもパリッと出来る『オーブンで作る鶏手羽の から揚げ 』 のレシピを紹介します。実はこのレシピを投稿するかしないかとても迷ったのです。レシピはとても人気がありますし投稿するのに迷う理由は無かったのですが、オーブンの上段と下段を使ったりするので果たして日本の皆さんが使っているオーブンレンジ(?)でどの様に使い分けるのかしらと思ったからです。
私が日本にいた頃は電子レンジしか使いませんでしたし、日本にいる兄弟の家にもオーブンはありません。日本に行くと何時も寝泊りさせてもらう姉の所にはオーブンレンジがありますが、見かけは電子レンジと同じなのでトレイを置く所は二段ありません。
オーブンレンジを日本のグーグルで検索すると、姉の家にあるようなオーブンレンジ、二段式のオーブンレンジとスチームオーブンレンジがありました。 それに外国で使うオーブン(コンベクションオーブン)も有るようですね。そして庫内容量は30リットル前後が大型のようです。
オーストラリアでは殆どコンベクションオーブンですがコンロと同様で台所に欠かせない物です。借家でも、狭いアパートでも必ず付いています。ちなみにコンロはこちらではストーブ(Stove)或いはクックトップ(Cook top)と言います。日本でストーブといったら暖房器具ですよね。
こちらのオーブンの容量は大きめで、我が家のは76リットルです。日本の30リットルのオーブンと比べると幅と奥行きは少し広めなだけですが高さが随分違い、トレイの段が4-5段あります。最上段はグリルに使用する段で上にグリルの電熱線が付いています。
日本はコンロの真ん中に魚焼きグリルが付いていますが、こちらのクックトップには付いていません。グリル付きのクックトップと言うとBBQのような鉄格子が火の上に乗るようになりますのでちょっと違います。ですから我が家で魚を焼く時はオーブンの上段でグリルします。かなり広いので1-2匹の鯵や秋刀魚(秋刀魚は冷凍しかありません)を焼く時はちょっとエネルギーがもったいないと思うのですがやむ終えません。でも大人数の時は便利です。
こちらのクックトップとオーブンは別々に取り付けてあるのとクックトップとオーブンが上下にくっ付いて一体になっている物とがあります。一体になっている型はアップライトクッカー(Upright Cooker)とかアップライトストーブ・オーブン(Upright Stove/Oven)と言いますが、オーブンの上にクックトップが乗って繋がっているのです。デザインによってオーブンの中にグリルが付いている型とオーブンとクックトップの間にグリル専用の部分が設けてある型があります。
一体になっているアップライト型は場所を取らないし値段も安くなりますが、オーブンを使う時はかがんで作業をする事になると言う欠点があります。別々でしたら其々違ったブランドを選べますし、オーブンの高さも自由に決められます。尤も新しく台所を作るのでなければオーブンの入る所はすでに決められてしまっているのですが。
私の所は別々式で、オーブンは立って作業をするのに丁度良い高さに取り付けてあります。2ヶ月程前に新しくしたばかりで、ミーレ(Miele)のオーブンとクックトップです。これは安い家賃で居候させてもらっているお礼にと息子がプレゼントしてくれました。息子と一緒にどれにするか見て廻ったのですが、料理好きなのでやはり良い物に目がいってしまい、ミーレを選びました。息子の予算をかなりオーバーしたようですが、お料理は息子が殆どしますので彼も満足しています。
オーブンの話が長くなりました。二段式のオーブンでなくても何とか工夫してこのレシピを作って下さい。本当に驚く程カリッと美味しくできます。
- 鶏の手羽肉 2kg 手羽先を除き手羽元と手羽中に切り分ける
- ベーキングパウダー 大匙2(重曹ではありません)
- 塩 小匙3/4
- スプレー式オイル
- 蜂蜜 大匙4
- 醤油 大匙2
- 酢 小匙2
- ニンニクの微塵切り 3かけ分
- もし時間があったら、切った鶏手羽をカバーをせずに冷蔵庫に2-3時間入れ、水分を飛ばす。或いはペーパータオルで鶏手羽の水分を拭き取る。
- オーブンの棚を中段と下段を使うようにしておく。
- オーブンを120度に暖めておく。
- ベーキングトレイにアルミフォイルを敷き、そこにベーキングラックを置く。ベーキングラックにオイルをスプレーする。
- 鶏手羽をボール又はチャック付きのプラスチックバッグに入れ、ベーキングパウダーと塩を加え、どの手羽にも均等にまぶす。
- 手羽をベーキングラックに重ならないように、手羽の外側を上にして並べる。隣同士がくっ付く位に並べる。焼けると脂肪が出されて縮まるのできつめに並べて大丈夫。
- 手羽のトレイをオーブンの下段で30分焼く。
- トレイを中段に移し、温度を220度に上げて40-50分更に焼く。必要であれば途中でトレイをまわし焼け具合が均等になるようにする。
- オーブンからトレイを出して5分ほど置く。
- 鶏手羽をお好みのたれ・ソースにからめて出すか、ソースを別に添えて出す。
- 材料をボールに入れ、良く混ぜて置く。鶏手羽を絡める場合は大きめのボールにする。
2. 手羽は1時間以上オーブンで焼かないと濃い黄金色の焦げ目がつきません。ここでは薄めの黄金色です。そうすると皮がパリッとなってくるので焼けたことが解ります。
3. 鶏手羽のから揚げはCook's Illustrated "Meats Book"と言うお料理の本のレシピを使用しましたが、ソースは私の作品です。
この栄養成分表は脂肪分が初めにたくさん出てしまうことを考慮していません。ですからカロリーの値は実際より高くなっています。8人で分けた場合の1人分です。

このレシピの英語版の料理名はTruly Crispy Oven Baked Chicken Wings with Honey Garlic Sauceです。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。
コメントを残す