スモークサーモン と卵 の ミルフィーユ 、ダラスで夏季休暇

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シドニーは夏の真っ盛りで、12月中旬から始まった長い夏休みも今月の末まで続きますので、休暇を取ってシドニーから抜け出す人達も沢山います。日本のように里帰りラッシュはありませんが、シドニーを中心に北や南の海岸沿いの道路はいつもより車の量も多くなります。幸い会社員はかなり長い休暇を取ることができるので、一度に沢山の人が同じ日に大移動するといった現象は見られません。

日本と同様にオーストラリアの会社員も1年に20日の有給休暇が与えられ、使い切らなければ翌年に持ち越せます。未取得の有給休暇は会社にとって一種の負債だという観念に立っているので、会社側としては出来るだけ早く使って貰いたい訳です。クリスマスから年末年始にかけてはオフーィスでの作業も下火になるので、近頃は強制的に1-2週間の休暇を社員に取らせ、会社は最低限の機能だけを残して閉めてしまう所も増えました。

私はもう会社勤めではないしセミリタイヤですので、夏休みの混んでいる時に出かける必要は無いのですが、海で夏を謳歌しようとなるとやはり夏休みの期間となってしまいます。毎年の事なのですがシドニーから車で南へ4時間程のサウスダラス(South Durras、カタカナでは同じですがアメリカのダラスはDallasです)と言うビーチに1月7日から行ってきました。友達のアンがダラスにホリデーコテッジを持っていて毎年彼女が7-10日間滞在する間招ねかれるのです。食べ物と飲み物、シーツとタオルは持参です。1週間滞在しても良いのですが、ナギのブログに加担して以来いつも何かの用事があって2-3日しか居られません。今回も3泊4日でした。

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シドニーから南へ280kmにあるサウスダラスのビーチ(パノラマ写真)。ホリデー期間でも人はまばらです。

コテッジと言っても彼女のお爺さんが古い家を買って自分で改装したもので、あちこちに素人が立てたという痕跡が見られて愉快です。もともとは2寝室の家だったようですが、サンルームのような所を壁と窓で囲って大きな寝室に変換して3番目の寝室とし、ベッドも3台入っています。私は大抵そこで寝るのですが、昔はサンルームのベランダであったらしい床が水平でなくて、なんとなく外側に向かって低くなっています。ビー玉を置くと転がっていく訳です。

アンのお爺さんは異常に背の高い人だったのかも知れませんが、トイレットペーパーの位置がとても高い所に取り付けてあって、背の低い私は手を上に伸ばし切ってやっと届くのです。背の高いアンも手を伸ばさなければならないとの事です。カーテンは各部屋不揃いで、どこかの工場の宣伝文句入りのカーテンもかかっています。洗面所、シャワー室、台所には其々お湯と水の蛇口が別々に付いているのですが、それも不揃いです。

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1950年代の冷蔵庫。これと同じ様な冷蔵庫がアンのコテッジにあり、しっかり動いているのです。

全てがアンティークで、壁に付いている電気のスイッチはこげ茶の丸く突き出たベークライトです。家具類もかなり古いものですし、去年まではオーブン付きのレンジもとても古いものでした。食器類も随分前に誰かが持ち寄ったらしく、デザインも古くて不揃いです。ナイフとフォークはナギがブログのお料理写真を撮るのに欲しがりそうな骨董品ばかりです。アンはシドニーから西に2時間程のブルーマウンテン(Blue Mountain)にあるブラックヒース(Blackheath)と言う所にもコテッジを持っていますが、そこもお爺さんが同じ様に建てた家で、そこの冷蔵庫は角の丸い1950年代のものです。とても物持ちの良い人達で、この2つのコテッジの歴史を大切にしている事が伺えます。

通常ですとダラスに友達4―5人が招かれて滞在し、其々夕食を1回受け持って皆の為に順番にお料理をします。朝とお昼は自分で好きなものを用意しますが、誰かがベーコンエッグを作るとなると皆の分も作ってあげることになります。私はなるたけ日本のお料理を出してあげようと心がけ、今回は鮭の味噌漬けをメインにし、日本的なおかずも用意しました。幸い最初の日の夕食係でしたので、おかずも出来るだけ前日に作ってしまい、ご飯も炊いたものを持参して電子レンジで温めました。

コテッジには当然日本の電気炊飯器は無くて、コンロは電気なので熱の調節が難しく、2年前にお鍋で炊いたら失敗したのです。昨年は誰かの贈答品らしい古い壊れかけた電気釜があったので使ってみましたが、水の分量の印が無くて悪戦苦闘をしました。それ以来『由美子はご飯を炊けない』と有名になってしまったので、今回は我が家の日本製炊飯器で炊いたものを持参した次第です。ちなみにオーストラリアの人はご飯をスパゲッティーのように大量の水の中で茹でるのです。それなら私にだって出来ますが、ご飯は水っぽくて食べられたものではありません。でも友達の中には炊いたご飯と茹でたご飯の違いに無頓着な人も居ますから、文化の違いとは恐ろしいものです。

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ベイとマンズベイは有名な観光地です。大きな町ではないのですが、多くの人が観光にやってきます。ここで捕れた牡蠣と茹でた海老を買いました。とても美味しかった。

今回はアンと彼女の妹夫婦のリーとヒュー、そして私の4人だけでした。アンは当日私より少し早く家を出ると言っていました。私はダラスのコテッジに3時過ぎに着いたのですが、家に鍵がかかっていて、アンの車もありませんでした。きっと早く着いたのでどこかへ出かけてしまったのだろうと思い、車で15分程の所にある観光地で有名なベイトマンズベイまで行き、新鮮な牡蠣と茹で海老を買いました。夕食のアパタイザーにと考えたのです。

買い物から帰ってコテッジに行くとまだアンがいません。リーとヒューの車も見当たらないので、3人でブッシュの方へでも行ったのだろうと考え、私はビーチの近くへ車を止めて海岸を散策しながら時間を潰しました。4時半になったのでもう帰っているだろうとコテッジに戻るとリーとヒューが玄関前のベランダに腰掛けていて、アンはまだ着いていないと心配そうに言いました。

1時前にアンからメッセージが入り、『今ゴールバーン(Goulburn)で30分休憩中』と言ってきたので、そこから2時間あればダラスに着くはずで、予定より1時間も到着が遅れていたのです。携帯も繋がらず事故にでもあったのではないかと3人で心配しました。アンの息子さんに電話をして、何か連絡があったかどうか、彼に心配をかけないようにそれとなく尋ねましたが、連絡無しとの事。あと30分待って来なかったら警察に連絡しようと合意しました。

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ドリンクボトルに入ったワインで乾杯。

その間何もすることが無いので、買ってきた茹で海老を食べながら待つことにしました。そうなるとワインも欲しくなります。飲み物持参なのでワインは沢山あったのですがグラスがありません。食器は家の中で、鍵はアンが持っている訳です。人間はどうしても欲しくなると創造力を発揮して何とか手に入れようとするもので、375mlのお水のボトルを2本空にしてそれにワインを注ぎ、3人で分けました。クーラーボックスをテーブルにし、海老をつまみにボトルで乾杯です。

暫くするとアンから連絡が入り、車の事故が原因の渋滞に巻き込まれて1時間半立ち往生したとの事でした。生憎携帯の電波が届かない所で、私たちが気を揉んでいるのが判っていてもどうにもならなかったそうです。アンもかなりイライラしたようで、コテッジに到着した時は少し不機嫌でした。でもそれはホンの一瞬で、海老と牡蠣を肴に4人でもう一度乾杯をしてからは楽しい3泊4日になりました。

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キューピッツキッチンレストランから見られる景色。右中央にある並んだ低い木が葡萄です。

ダラスから北へ車で45分ほど行った所にキューピットワイナリー(Cupitt Winery)があり、そこに見晴らしの良い美味しいレストランがあるとの事で、3日目のお昼はそこのキューピッツキッチンというレストランにしました。前菜は地元で捕れた牡蠣、メインは地元で捕れた鯛のグリルでしたが、見栄えも良くとても美味しくいただきました。このレストランはワイナリーとあって葡萄畑のある外観が素晴らしく、緑が爽やかです。

食後は近くの町、ミルトン(Milton)でアンティークのお店を見てまわり、ナギの撮影用に古い銀のスプーンやフォークを買いました。この様な小さな町にはアンティークのお店やクラフトショップが沢山あります。ドライブがてらに幾つかの町に止まって、お店巡りをするのも楽しいものです。

ダラスでの朝食はベーコンエッグやオムレツなのですが、来年はちょっと手を加えてここで紹介する『 スモークサーモン と卵の ミレフィーユ 』でも作ってみようかと思っています。とてもおしゃれな朝食です。焼けたパイシートを水平に切るのはちょっと注意が要りますが、それほど難しくはありません。

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5.0 from 1 reviews
スモークサーモン と卵 の ミルフィーユ
 
下準備
調理時間
合計
 
フランスのデザート、 ミルフィーユ を朝食向きにするとこんな感じになりました。とても簡単なのにおしゃれな朝食をお友達や家族に出したらビックリされると思います。8つ出来ますが1人2つで充分だと思います。
作者:
分量: 8個分
【材料】
  • 冷凍パイシート (25cmx25cm) 1枚 (注3)
スクランブルエッグ
  • 卵 8個
  • クリーム又は濃厚牛乳 60ml (注1)
  • 塩 小匙1/2~3/4
  • 黒胡椒 適量
  • バター 大匙2
ミレフィーユ
  • スモークサーモン 200g
  • クレームフレッシュ (注2) 125ml+添える分 (無くても良い)
  • チャイブス 大匙2+飾り用 (刻んで)
【作り方】
  1. オーブンを180度に温めておく。
  2. パイシートを立てに4等分、横に2等分して6cmx12.5cmの長方形を8枚作る。
  3. ベーキングトレイにベーキングペーパーを敷くかオイルをスプレーし、パイシートを並べる。
  4. ボールに卵を溶きほぐし、刷毛で卵をパイシートの表面に塗る。横の切り口に卵を付けないように注意する。このステップはしなくても良いが、パイの表面が狐色に焼ける。
  5. オーブンでパイシートが膨らんで狐色になる迄、15-20分焼く。
  6. オーブンから取り出して其々のパイを水平に切り、上下2枚にする。
  7. ラックにおいて冷ます。
スクランブルエッグ
  1. 卵にクリームを加え、良く混ぜる。
  2. フライパンをガスコンロならば中火、電気コンロならば強めの中火にかけ、バターを溶かす。バターか焦げないように注意する。卵を加え、20秒間そのままにする。
  3. フライ返しをそっと卵の下に入れ、持ち上げて折り返す。これを30秒から1分間、卵にほぼ火が通りまだ少し液体が残っている状態になるまで繰り返す。
  4. 火を消して塩と胡椒を加え、好みの半熟状態になるまで卵を折り返し続ける。コンロからおろす。
盛り付け
  1. クレームフレッシュとチャイブスを小さなボールに入れて混ぜる。
  2. パイシートの下半分をお皿に置く。卵をパイシートの数に等分して其々のパイシートに乗せ、その上にスモークサーモンを乗せる。クレームフレッシュを乗せてからパイシートの上半分を乗せる。
  3. クレームフレッシュを添えて、すぐに食卓に出す。
【注】
1. スクランブルエッグをもっとクリーミーにしたい場合はクリーム又は濃厚牛乳の量を倍にします。そうするとスクランブルエッグがおかゆのようなやわらかさになります。 

2. クレームフレッシュはサワークリームの一種ですが、酸味が低く脂肪分が多いものです。

クレームフレッシュ無しですとパサパサした感じなので、スモークサーモンの上に乗せました。お好みで、ミレフィーユに入れずにクレームフレッシュを添えるだけでも良いと思います。

3. 日本のパイシートは小さ目かもしれません。大きさがかなり違う場合は、出来上がりの数や具の量を、全体の面積と分量の割合が合うように調節してください。

栄養成分表は朝食ミレフィーユ1つ分です。NutritionMille-feuille

このレシピの英語版の料理名はSmoked Salmon and Egg Breakfast Mille-feuilleです。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。

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