一昨日はイースターの復活祭の日でした。その前の金曜日はグッド・フライデー(Good Friday)と言いますが、呼び名に反してこれはキリストの刑死が金曜日だった事で受難日とされていて、キリストの死を悼んで断食する人達もいます。そして日曜日にキリストが復活したという事で復活祭と言う名が付いた訳です。
オーストラリアでもイースターは金曜日のグッド・フライデーから月曜日のイースター・マンデー(Easter Monday)まで4連休です。昔のイースターは1週間位祝っていたようですが、それが短縮されて4日間になったようです。復活祭の日は3月21日の後の最初の満月の次の日曜日と言う事で、毎年イースターの連休は日にちが変わり、早い年では3月23日(2008年)、遅い時は4月23日(2000年)ですから1ヶ月も違うのです。
オーストラリアですと4月の25日はアンザック・デー(ANZAC Day)で、戦争に参加したオーストラリアの人の為の記念日で休日なので、イースターが遅い年は連休が続く事もあり、日本のゴールデンウィークのようになります。ですからサラリーマンは毎年イースターの日が何時になるのか気が気ではありません。
私の子供達も、会社勤めの下の娘と息子は連休を利用して小旅行に出かけました。娘は23日がお誕生日だったので、それも兼ねてパートナーが旅行に連れて行ってくれたようです。いったい何処行ったのかわからないのですが、メールを送っても返事がなくて心配になり、携帯のメッセージを送ったら返事があってメールは見ていないと言っていたので、仕事やメールの事は考えずに旅行を楽しんでいたようです。
息子はシドニーから西へ250kmの所にあるオレンジ(Orange)と言う町に行き、昨晩帰って来ました。車で3時間半から4時間程かかりますが古い歴史のある町で、オーストラリアの有名な詩人、バンジョー・パターソン(Banjo Patterson)の生まれた町でもあります。あの『ワルツィング・マチルダ(Waltzing Matilda)』の歌詞はパターソンの詩です。また映画にもなった『スノーウィー川から来た男(The Man from Snowy River)』も彼の作品です。
移住して 最初の職場は小さなコンピューター会社でしたが、1年もしない内に辞める事になって、その送別会の時に同僚達から記念としてバンジョー・パターソンの短編小説の大きな本をもらいました。短い間だったのに、皆んなの『早くオーストラリアの生活に慣れて、その文化に溶け込んでください。』といった思いが伝わってきて感激しました。
オレンジにはワイナリーも沢山あるので辛口の白ワインを頼んだのですが、良いのが無かったとの事でした。オレンジはフルーツも沢山取れる所で、ワインの代わりにイチジクを沢山買って来てくれました。イチジク狩りをしたそうで、10ドルでイチジクを好きなだけもぎ取って食べて、さらに1kgの持ち帰りができるそうです。トレイに詰めて40個位持ち帰って来ました。すぐにそのまま食べてみましたが、甘くてとても美味しいイチジクでした。
シドニーでは毎年イースターを間に挟んで2週間程の間、シドニー・ロイヤル・イースター・ショー(Sydney Royal Easter Show)が開催されます。これはオーストラリアで一番規模が大きいとも言われる農業協会主催の催し物で、丸太切りやファーム、農業・酪農品の品評会等があり、いかにもオーストラリア的な楽しみ方ができます。遊園地も備わっているし、レストランや協賛会社のパビリオンもあります。
イースターショーと言ったら子供達がすぐにねだるのが、ショーバッグです。日本でいうお正月の福袋のようなもので、その年を反映して人気キャラクター、お菓子、スポーツアイテム等が入っています。袋の値段も色々です。子供が小学生の頃にイースターショーに行きましたが、大人にとっては人混みと歩き疲れで散々でした。子供達はと云うと、お目当のショーバッグを手に入れて、疲れ知らずでした。袋の中にはプラスチックでできた中世の鎧の胸当てと剣が入っていて、家に戻ったら早速それを身に付けて3人でエイッヤーッとやっていました。
グッド・フライデーの日は殆どのお店が閉まります。スーパーも閉店です。開いているのはガソリンスタンドとほんの一握りのお店だけです。又、地域によってもお店の開店度が違い、ナギの住んでいるモナ・ベール(Mona Vale)はほぼ全店閉店と言って良いくらいです。
昨年そんな時にナギがブログ用にお料理をしなければならなくて、家にある物だけで作ったレシピがこの『チーズとベーコンの朝食 キャセロール 』です。通常 キャセロール と言うと夕食になるのですが、これはキッシュとフレンチトーストとオムレツが一緒になった様な物で、朝のパン食の人向きです。私はチーズもベーコンもパンも好きなので、試食した時かなり美味しいと思いました。
- ベーコン(細かい角切り)300g
- 卵 6個
- 牛乳 310ml
- 塩 小匙1/4
- 胡椒 適量
- フランスパンの角切り(2cm角) カップ9(注1)
- おろしたチェダーチーズ カップ2と1/2(注2)
- パセリのみじん切り 適量(無くても良い)
- テフロン加工のフライパンを強火にかける。大匙2杯のベーコンを残し、あとはフライパンで軽く焼き色が付くまで強火で炒める。キッチンタオルに取り油を切る。
- 卵、牛乳、塩、胡椒をボールに入れて泡立て器で混ぜる。
- パンをチャック付プラスチックバッグに入れ、そこに卵の液を加える。
- 3/4のチーズと炒めたベーコンを加える。チャックを閉めてパンに卵の液がしみこむように袋を揉む。
- 冷蔵庫で少なくとも30分(卵液が全てパンに吸い取られるまで)できれば一晩寝かせる。
- オーブンを180度に温めて置く。
- 直径21cmのレバー付き円形ケーキ型にオイルスプレーをかける(注3)。パンのミックスをケーキ型に流し込み、表面を押して圧縮してから残りのベーコンとチーズを散らす。ホイルでゆったりとカバーをするか、蓋でカバーをする。
- オーブンで25分焼き、カバーを取って更に10分程、グツグツして表面が狐色になるまで焼く。
- オーブンから出して5分置き、ケーキ型から取り出す。パセリを散らし(有れば)そのまま又は切り分けて食卓へ。
2. 他のとろけるチーズ、テースティチーズやゴーダチーズを使ってもかまいません。
3. 25cmの角型のベーキングディッシュを使っても出来ます。その場合材料を直接ベーキングディッシュに入れて混ぜても大丈夫です。ここでチャック付プラスチックバッグを使ったのはレバー付きのケーキ型ですと卵液が底から漏れてしまうからです。
栄養成分表は8人で分けたときの1人分です。ベーコンを焼いた時に出た脂肪分もカロリー計算に入っているので実際よりカロリーは高くなっています。

このレシピの英語版の料理名はCHEESE AND BACON BREAKFAST STRATA CAKE (BREAD BAKE)です。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。
久しぶりです。ご無沙汰しています。パソコンを長い間開けてなかったので、失礼しました。前の記事をみてないので、この号から段々と戻りながら読みます。わかりやすいので、朝食に作ってみたいと思います。今度お会いするまでには、いくつか作ってみたいと思います。しかし、パソコンはますます苦手になっているので、どうなることやら。お元気でご活躍を!
コメント、有難うございます。ゆっくり時間をかけてさかのぼって読んでみて下さい。
クリも体に気をつけてお元気で。