今日紹介する ビスケット は パルメザン チーズの味でショートブレッドのような歯ごたえがあり、噛むとポロっと砕けます。材料がたったの3つとは信じ難い味で、食べ出したら止められなくなります。ローズマリーは入れても入れなくても美味しくできますが、私はローズマリー入りの パルメザン ビスケット の方が美味しいと思います。
5月の日本旅行その3を投稿しようと思ったのですが、旅行から早くも2ヶ月が経ち何だか興醒めの様になってきたので止めにしました。代わりに最近の出来事をお知らせします。
この出来事はちっとも楽しい事では無くて、私の目に関する陰気な話なので、今日は楽しくなるお料理と言うことで、『 パルメザン ビスケット 』を最後に紹介する事にしました。いつもの投稿では話の内容に関係のある写真を間に挟むのですが、そうすると今日のブログはまるで医療関係のブログのようになってしまうので、 パルメザン ビスケット の写真で埋め尽くすことに決めました。
3週間程前に白内障の手術をしました。左の目です。右は3年前に手術をしたのでこれで両目が人工レンズというわけで、息子が言ったように目だけロボットになってしまいました。
白内障は家系なのでしょうか。母がやはり白内障の手術をしました。でも私の姉妹や弟は大丈夫なので、家系ではないのかなとも思ったりもしました。 母の場合は確か80歳前後の時で、それに比べ私は60半ばでかなり若年(?)での白内障となります。私の友達はほとんどが私より幾らか年上ですが、誰一人白内障に煩わされている人はいません。
かなり前の事ですが、白内障を指摘してくれた検眼医がオーストラリアの強い日差しは目に悪いから外出する時は曇り空でも必ずサングラスをかけるようにと言っていました。インターネットの情報によると老化以外の原因として、紫外線、糖尿病、肥満、高血圧、喫煙、副腎皮質ホルモンの多用等々が挙げられています。
痩せてはいないけれど肥満とまで行っていないし、血圧や糖の方もOKだし、タバコも吸わないので私の場合はきっと紫外線だと勝手に決め付けています。ですからサングラスは欠かせません。日差しのあまり強くない日本の冬に外出する時もいつもサングラスをかけました。西洋人でもないのにと行き交う人は思われたかもしれませんが、私にとっては白内障を進めないための手段だったのです。
でも残念ながら徐々に悪くなって、物がかなり二重に見え始めました。右目を既に経験していたので、白内障の進み具合は自覚していましたが、今回の場合は左目だけですと世の中が少し暗く見えるようにもなりました。母が手術の後、『あら、世の中がこんなに明るいなんて』と言ったのを思い出しました。初めに右目を手術した時は友達や姉からどのように発見したのか聞かれました。白内障はゆっくり進行するので自覚しづらいようです。
私の場合は3年前に乱視と近視の眼鏡を作り変えた時にわかりました。眼鏡で乱視を矯正しても物が二重に見えたので検眼医に聞いたところ、白内障の為だと言われました。ひどくはないので多少のボヤケが気にならないならばそのまま様子を見ると言う事で済んだのですが、何事もハッキリが好きなタチなので、手術をしたのです。ついでに乱視と近視も直してもらいました。
右目だけで見ると遠くまでハッキリ見えます。ただし遠距離の視力を矯正した結果、老眼の方が逆により進んだ形になりました。これは物理的に止む負えない事ですが、左目は元のままでしたので、両目になると眼鏡なしでも遠距離はよく見えて本を読む事もなんとか出来るといった都合の良い結果になりました。外出先で携帯をちょっと見る時にわざわざ老眼鏡を出す必要がありません。でも小さな文字を読むにはかなりの努力がいるので、仕事でコンピューターを使う時や本を読む時には老眼鏡をかけます。
今回の手術で左目を右目のように遠方がハッキリする様にしてしまうと手元の文字が眼鏡なしでは全く読めなくなってしまうので、眼科医は手術前の様に眼鏡なしでも生活ができる様にしてくれました。つまり左目は右目程に遠方がハッキリしませんが、反面手元の文字は良く見えるのです。手術の費用はかなりかさみましたが、結果は良好です。
手術は短時間で終わります。部分麻酔が覚めるまでは退院出来ないので3時間程病院にいましたが手術そのものはとても短時間で終わります。先ず看護婦さんが間隔を置いて瞳孔を広げる目薬を何度もさします。そしてレーザーを使ってレンズを取り除きます。この時は麻酔無しですが痛みなどありません。レーザーが静かな音を立てて目の上をぐるりと回り、景色が万華鏡のようになったかと思うと何も見えなくなりました。
その後、手術室に移されて麻酔師が局所麻酔をかけます。局所麻酔は目の下に細い注射針をさして行うとのことです。目のそばに針を刺すのは恐ろしい事なので、その前にリラックスする薬剤を腕から注射されました。多分すぐにその効果が現れたのでしょう、何も解らないうちに手術に入っていました。目の傍の注射の時に無感覚で良かった。さも無ければ怖くてかなり喚いていたと思います。
目の周りだけの麻酔なので手術中の医師の会話はよく聞こえます。私の目はかなりドライアイ(乾燥した目)だと言っていました。あっという間に新しいレンズが入りガーゼで目を覆ってからその上にプラスチックのカバーで目を保護して終わりです。手術前は絶食でしたのでサンドイッチとコーヒーを頂いて休憩。毎日欠かさず指定通りの目薬をさして1ヶ月もすると人工レンズは定着します。
手術が終わると多額の手術代にガックリきます。こちらはとにかく医療費が高いのです。今回の手術料がレンズ代も含めて3000ドル、 麻酔師に800ドル、入院費が2500ドル。国からの補助(国の保険金)が746ドル、自費でかけている健康保険会社から2935ドル払われたので、2619ドルが自分持ちです。インターネットで日本での白内障手術の自己負担額を調べると1割負担の人で2万円、3割負担で6万円くらいでしたのでオーストラリアでは2倍以上の負担です。
国が指定した病院で手術をすることもできます。その場合の自己負担はゼロになることもありますが、長期に渡る順番待ちです。白内障に限らず生死に関わらない類の手術を国の負担で済ますとなると1年以上も待つことは当たり前になっています。以前テニス仲間の男性が膝を悪くして国の負担で手術を待っていると言っていましたが、2年目に入ってもまだ待っているようでした。その間好きなテニスもできないわけで気の毒でした。
最近は海外で手術をすませて自己負担を軽くする人も多くなりました。手術料がオーストラリアより格段に安いので旅費を含めても自己負担の軽減になるのです。私はでもやっぱり不安だと思います。日本以外に海外の親戚はいませんし、自分一人というわけにはいきません。そうなるとかえって大変な事になってしまいそうです。
目の話はこの辺でやめにしましょう。
この パルメザン ビスケット は私のレシピでナギが彼女のブログ RecipeTin Eats に紹介したものです。チーズが入ってちょっとカロリーが高いので、それを気にしている人は楽しくなれないかも知れません。でもたった3つの材料で簡単にできてビールやワインのおつまみにもぴったりなので、作る人にとっても食べる人にとっても楽しいと思うのですけれど。下の写真を見ればお判りのように、いたって簡単にできてしまいます。
- バター 100g、角切り(注1)
- 下ろした パルメザン チーズ 100g(注2)
- 小麦粉 95g
- ローズマリー 大匙1、粗く刻む(乾燥ローズマリーならば小匙2½)
- フードプロセッサーを使う場合はバター、 パルメザン チーズ、小麦粉を入れてスイッチを入れ、しっとりとした感じでボロボロの粒になるまでフードプロセッサーにかける。
- 手で混ぜる場合は小麦粉とバターをボールに入れ、指を使ってバターを小麦粉に練り込んで行く。ボロボロ状態になったらパルメザン チーズを加え、指を使ってよく混ぜ合わせる。
- ローズマリー風味にする場合はローズマリーをパルメザン チーズを加える時に同時に加えて混ぜ合わせる。
- 台の表面に軽く小麦粉を振り、そこに種を置く。生地が一つになってボロボロで無くなるまで、全体をまとめ、直径3cm、長さ15cm程の丸い棒を2つ作る。
- それぞれの棒をラップで包み、冷蔵庫で1時間位生地が固くなるまで冷やす。
- オーブンを180度に温める。大きなベーキングトレイ1枚または小さめのトレイを2枚用意し、ベーキングペーパー(クッキングシート)を敷く。
- 生地を冷蔵庫から出してラップを取り、切れの良いナイフで7mmの厚さの円形に切る。
- 円形のビスケットの生地を最低2cmの間隔を空けてトレイに並べる。
- オーブンで12分程、ビスケットの表面に薄い焦げ目が付く迄焼く。
- オーブンから出して5分間置き、クッキークーラー(ケーキクーラー)に移して冷ます。
2. お店ですでに下ろしてある パルメザンチーズ を使うと楽です。粉チーズではなく生の パルメザン チーズを下ろした物です。
3. 焼きあがった ビスケット の円周の縁がほんの少し浮き上がっている事があります。写真の ビスケット も幾つかそれが見受けられます。縁が盛り上がらないようにするには、そこの平らなコップで ビスケット を軽く押さえてから焼くと多少良いかと思います。
4. Taste.com.auのレシピ(http://www.taste.com.au/recipes/512/)を参考にしました。
栄養成分表は30個出来上がった場合の1個分です。

このレシピの英語版の料理名はParmesan Shortbread Biscuits (3 ingredients) です。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。
ビスケットを作ってからコメント出そうと思いましたが、まだちょっと時間がかかりそうなので、先に出すことにしました。白内障の手術大変でしたね。去年?かな?内野さんもやったので、身近に感じています。私もいずれはやることになるかもしれないと思っています。前に検診で言われたことがあります。きーこも孫が七人とはすごいですね。少しずつパソコン開けるようにします。また、今度は料理してから出しますね。お元気で!
白内障の手術は2回目なので慣れた感じでした。でも眼科医の指示通りに毎日3種類の目薬を決まった回数さすのが面倒です。
ビスケットができたら感想を是非コメントに書いてください。楽しみにしています。
クリもお元気で。
しばらくお返事しませんでした。例のごとくPCを開けませんでした。今日は、木村が代わりに打っています。
白内障の手術は、いろいろな友達が行っています。よく見えるようになったでしょう。
ビスケットは大変、おいしそうですね。いつか作りたいです。栗ちゃんがそのうち作るといっています。
では、また、お会いできるのを楽しみにしています。次回は、栗ちゃんが打つそうです。
木村代筆
木村さん、ご無沙汰しております。クリにコメントの送り方を教えて下さって有難うございます。
パルメザンピスケットはちょっとリッチですけれどとても美味しいので是非作ってみて下さい。
来年1月末から2月末まで日本に行きます。是非お会いしたいですね。
由美子