先日の日曜日は子供達と一緒にオックスフォード・タバーン(居酒屋、The Oxford Tavern)でお昼を食べました。こちらでは居酒屋・飲み屋をパブ(pub)と言ったり、タバーン(tavern)と言ったりする事が多いのですが、他にバー(bar)、イン(inn)、ホテル(hotel)と呼ぶ所もあります。どれもお酒類を売っていると言う事は共通していますが、本来は其々呼び方の違う理由があったようです。
パブはイギリスの飲み屋、パブリックハウス(public house)を短くした呼び名です。それに宿泊施設が付いているとインとかホテルになります。タバーンはお酒の他に食べ物を提供します。バーはパブと良く似ていて、アメリカから来た呼び名のようです。現在オーストラリアではどちらの呼び方でも食べ物を提供する所が殆どですが、パブとバーはお店によっては袋入りのチップスとナッツだけしか置いていない所もあります。自動販売機でチップスなどを買わなければならない所もありますがそうなると日本のいわゆる居酒屋とは程遠くなってしまいますね。
オックスフォード・タバーンは本来お酒を飲む所ですが私達の目的はアメリカ南部の肉料理を食べる事で、タバーンの裏庭のポーチでアルコール無しでした。10月から11月にかけて皆でメキシコ旅行に行くので、その計画を練るために集まる事になったのですが、息子の提案でメキシコに近い所のお料理を先ず食べてエンジョイし、その後私の所で旅行の相談をする事にしたのです。
とに角肉だらけの昼食で、野菜はコールスローサラダを片手に一杯位と人参のピクルス2本だけでした。どれも下味をつけてから色々な肉を燻製のように焼いた物です。牛のリブと骨付きバラ肉、豚肉のカルニタス、羊の骨付きバラ肉、鶏肉などがドンと大きなトレイに並ました。あとはロールパン、ポテトナゲットと豆のトマト煮でした。どの肉も柔らかく燻製の味がして結構美味しく頂きましたしましたが、一部焦げすぎていて、ジューシーで無かったのが残念です。4人でワーッと食べて1時間で終わってしまいました。待ち時間が半分位でしたから我が家は皆食べるのが早い!
旅行先は子供達が決めたのですが、一緒に旅行をしようと言い出したのは私です。5年前に子供達が私の誕生祝にとUSAに連れて行ってくれました。子供が成人してから全員で一緒に行った旅行はこれが初めてでした。皆で旅行と言うと仕事の都合で誰かしら抜けていたのです。とても楽しかったので、5年毎に同じ様に皆で旅行をしようと決めたのです(私だけの決心だったかも)。
そんな訳で5年後の今年はメキシコ旅行になりました。旅行となると先ず息子が、ロンリープラネット出版のメキシコ旅行ガイドブックを買い、またインターネットであらゆる検索をして幾つかの訪れる場所の候補を挙げます。先週の日曜日は彼の調べが大分進んだので私達の行きたい所やしたい事を確認して更に計画を煮詰める為の集まりでした。
私の誕生日は9月ですがメキシコに行くならば少し出発を遅らせて10月31日から3日間続く死者の日に合わせて行こうと言う事になりました。死者の日は目的としては日本のお盆に似ていて、家族や友人達が集まって故人への思いを馳せてかたりあうものですが、お祭り的要素が強いのです。
メキシコシティーは勿論、メキシコのピラミッド、テオティワカンにも行きたいし、ビーチも素敵だしと行きたい所は沢山あるのですが、下の娘と息子は2週間半しか休暇が取れないのでメキシコ旅行は2週間ちょっとだけです。話し合いの結果、メキシコシティ(Mexico City)、オアハカ(Oaxaca)、カンクン(Cancun)、プラヤデルカルメン(Playa del Carmen)を訪れる事になりました。楽しみです。
私とナギはその後でロサンゼルスに1週間立ち寄ります。ナギはブログ仲間がアメリカにたくさんいるのでロサンゼルスで皆に会いたいようです。私はテキサス州のダラスに友達が2人いるので、2-3日ダラスに滞在しようと思っています。
5年前にUSA旅行をした時はその友達の所に泊めてもらい、子供達も一緒に広大なアウトレットのお店が沢山ある所に連れて行ってもらったり、典型的なテキサスのBBQをご馳走になったりしました。今回は私だけですので多分アウトレットでショッピングになるのではないかと思っています。
今日紹介するお料理は旅行に先立ち、ナギのメキシコ料理の1つ、『ポークカルニタス』のレシピに決めました。このレシピはナギのブログでもとても人気のあるレシピです。固まり肉を使うので沢山できるのですが、冷凍保存も出来ますし、カルニタスを使った他のお料理もナギのブログには沢山出ています。ナギのブログRecipeTin Eatsのメニューの一つ、Collectionsの中に載せてあり、Recipes using Pork Carnitasというタイトルです。 このポークカルニタスのレシピはスロークッカーを使っているのですが、オーブンで作る方法も書いてあります。
- 豚の肩肉 2.5kg 骨付き皮なし(骨無しの場合2kg)(注3)
- 玉葱 1個 粗く切る
- ハラペーニョ 1個 種とワタを除き、刻む
- 食卓塩 大匙1と1/4 又は コーシャソルトか天然塩 大匙2 (注4)
- 黒胡椒 小匙1
- ニンニク 4かけ 微塵切り
- オレンジ 2個 ジュースのみ
- 乾燥オレガノ 大匙1
- クミンパウダー 大匙2
- オリーブオイル 大匙1
- 豚の肩肉を洗って水分を拭き取り、塩と胡椒を刷り込む。
- 肉に刷り込むスパイスの材料を混ぜ合わせてから肉に刷り込む。
- 肉をスロークッカーに入れ(脂肪のある方を上)、その上に玉葱、ハラペーニョ、ニンニク(散らさなくて良い)を乗せて、オレンジを絞ってオレンジの汁を加える。
- 低温で8-10時間、又は高温で6時間にセットする。
- 出来上がると、肉は骨から楽に外れる程柔らかくなっている。スロークッカーから肉を取り出し、少し冷ます。フォークを2つ使って肉を引き裂くようにほぐす。
- スロークッカーに残った肉汁の表面に浮いた脂肪分を取り除く。肉汁が2カップから2.5カップ以上残っていたら、煮詰める(スロークッカーの蓋を取ってソテーにセットするか、お鍋に移して煮る)。肉汁を除けて置く。
- ほぐした肉に肉汁をかけ、チャック付きの保存用プラスチックバッグ又は密封容器に入れる。小出しにして冷凍すると使いやすい。使う時は必ず完全に解凍してから次のステップに移る。
- 大匙1杯の油をテフロン加工のフライパンに入れて強火にかける。ほぐした肉をフライパンに入れ、底面の肉に焦げ目が付き、パリッとするまで焼く。
- 肉汁を回しかけ、直ぐに食卓へ(解凍した肉を使った場合は肉汁がすでにかかっているのでこのステップは不要)。
- カルニタスを一度作ってから暖めなおす場合は、片面を焼いた後ひっくり返して暖める程度に焼く。出来るだけ片面だけをパリッとさせて、反対側はジューシーでパサ付かないようにする。
2. オーブンでこれを作るには、250mlの水を材料に加え、カバーをして160度のオーブンで2時間、その後カバーを外してさらに1時間半ローストします。もし途中で汁が無くなる様だったら更に水を加えます。出来上がりに肉汁が2-2.5カップ残るようにします。
オーブンで作った場合は焦げ目がすでに付いているのでフライパンで焦げ目をつける必要はありません。
3. 皮の付いていない豚肉の塊を使いますが、脂肪は肉についたまま残しておきます。その方がカルニタスがよりジューシーに出来上がります。
4. 塩について‐普通の食卓塩はコーシャソルトや天然塩(シーソルトなど)と比べると粒が細かいので大匙に詰めた時にぎっしり詰まります。コーシャソルトや天然塩は一粒が粗いので同じ様に大匙に詰めても中に空間があり、塩気が少なくなるので塩の種類によって分量を調節しています。
このレシピの英語版の料理名はPork Carnitas (Mexican Slow Cooker Pulled Pork) です。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。
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