昨年の10月から11月にかけて子供達とメキシコ旅行をした時の事を3回に渡ってブログに投稿しましたが、メキシコでの画期的な出来事をひとつ書きませんでした。メキシコシティーに着いて2日目の晩の事です。
メキシコシティーの中心地、セントロを見て回った後、旅行開始のお祝いに乾杯でもしようと言う事になり、皆でパブ(居酒屋)に入ったのです。先ず始めに娘たちと私はカクテルを注文し、息子はメキシコのビールにしました。暖かい気候だった事もあり、一気に飲み干しました。するとナギがメキシコに来たらテキーラだから、皆でショットグラスのテキーラを注文しようと言い出しました。
ずいぶん前の話になりますが、私は仕事で東南アジアに行った時にテキーラを飲みすぎて、ひどい二日酔いに悩まされた経験があります。それ以来テキーラには慎重で、この時も私はテキーラを避けてカクテルにしました。ショットグラスですから塩を舐めてから一気に飲んで、その後レモンかライムをかじる訳です。私がカクテルを一口すすると同時にテキーラの入った子供達のショットグラスは空になっていました。
そして1杯では物足りなくておかわりです。そうなると子供達、特にナギは調子に乗ってきて、テキーラをドンドン注文し、『テキーラ3つお願いします』の繰り返しです。その合間に息子はビール、ナギはカクテルと子供達が酩酊状態に陥るのは時間の問題でした。
皆がまだ酔わないうちに、5年後のお誕生日には何処に行こうかと私は切り出したのです。5年後となると70歳だから発展途上国は無理ではないかという意見が出ました(私は自信があるのですが)。又、今回は息子と娘のパートナー、ロリーとマットが参加しませんでしたが、次回は是非一緒に参加してもらおうと合意しました。そして私の為の旅行だから私が訪れたい所から選ぶことになったのです。
行きたい所は山程あるのです。私はベトナムに行ったことが無いので東南アジアの数カ国を回るのも魅力だったしアフリカにも行きたいのですが、以前から是非行ってみたいと思っていたのは地中海の島々、コルシカ(コルス)島、サルデーニャ島、シシリー(シチリア)島、マルタ島等を船で周る事でした。
全員イタリア料理もシーフードも好きだし、マットはマルタ島出身だからベストチョイスと言う事です。直ぐに全員一致で2020年の家族旅行の行き先が決まったのです。私も楽しみが1つ増えて嬉しく思うと同時に、今の子供らのように深酒はぜず、体力を付けて元気でいなくてはと自分にそっと言い聞かせました。
ちなみに翌朝は子供達全員二日酔いで、ナギは5年後の旅行の話の後から朝の目覚めまで記憶を喪失していました。ビデオで子供達の醜態を撮っておいたので見せてあげ、たった一人素面だった私がいかに大変な思いをしたかを話し、全員で大笑いしました。
環は何年か前からスペイン語会話を習っていて、メキシコ滞在中はとても重宝しました。流暢には話せませんが、ナギが不調になった時には薬局でしっかりと症状を伝えられ、薬も買って来られたのです。私はスペイン語と言ったらオラ、ブエノスディアス、アディオス、グラスィアスくらいなもので、全く不安でした。
メキシコ旅行の時は時間が無かったのですが、この次の旅行は5年先で行き先も決まっています。メキシコ旅行が終わりに近づいた頃、一心発起してイタリア語を習得する事を子供達に宣言したのです。
そして2月に入って週1回のイタリア語会話に通い始めました。1回2時間です。リタイヤした人向けの会話教室なので、ペースも遅く助かっています。先週で3回目になるのですが、同じページの繰り返しです。オーディオも付いているので車の中で聞いています。まだ簡単な挨拶だけですが、観光用の会話で充分だし、5年あるから大丈夫とゆったり構えることにしました。
息子にイタリア語会話を始めたと言うと、『どうかなー。どうかなー。』と言うのです。何故かと問い詰めると、『ママ、オーストラリアに住んで35年でしょ。でもママの英語、まだまだだよ。しかも英語国に住んでいてでしょ。イタリア語が上手になる見込みは薄いんじゃない?』と言ってきました。私が’R’と’L’の発音をよく間違えたり、時々文法を間違えたりするからです。笑いながら言っていたので、私をからかっているのは判っていました。それでも悔しくて『旅行先で通訳してあげないからネ』と言い返すと、『冗談だよ。良い事だから頑張ってね。期待してるよ。』と言われました。頑張らねば!
そこで今日のレシピは当然パスタと言う事になります。この『リコッタチーズのニョッキ』は手製のものですが30分でできてしまいます。チーズ入りですが軽くてふわっとしたニョッキです。作り方の写真もあるのでここに加えておきます。
ソースは2種類です。焦がしバターのソース(下の写真)とトマトソース(ページの先頭の写真)です。両方のソースのニョッキを出して、2種類の味を楽しむのも良いかと思います。
- リコッタチーズ 250g(注1)
- おろしたパルメザンチーズ 1カップ(注2)
- 小麦粉 1〜1と1/4カップ (注3)
- 卵 1個
- 卵の黄身 1個
- 塩 小匙1/4
- 黒胡椒
- 無塩バター 大匙4
- 塩 小匙1/4
- 黒胡椒
- オリーブオイル 大匙2
- にんにく 3かけ 微塵切り
- 玉葱 1/2個 みじんぎり
- 缶入りカットトマト 800g
- イタリアンハーブミックス 大匙1(又はドライパセリ、バジル、オレガノ、タイムの幾つかをミックス)
- 塩 小匙1
- 黒胡椒
- おろしたてのパルメザンチーズ
- パセリの微塵切り(無くても良い)
- 小麦粉以外のニョッキの材料をボールに入れて混ぜる。
- ゴムベラで卵がリコッタチーズに混ざり始めるまで混ぜる。小麦粉を1カップ加えて混ぜ合わせる。全体が混ざり、ベトベトした柔らかい種になった所で止め、混ぜすぎてケーキミックスのようにならないようにする。 残りの小麦粉を大匙1杯ずつ加えて固さを調整する。(注3)
- 軽く小麦粉(材料外)を振った調理台に 種を空け、種の表面にも小麦粉を少し振り、手の平で潰して1.5cmの厚さの円形にする。8等分する。
- 塊を1つ取り、転がしながら直径1.5cmの丸い棒状に伸ばす。残りの7つの塊も同じようにする。
- 4本のニョッキの棒を並べ、1.5cmの長さに切って行く。残りの4本も同じように切る。(注4)
- 大きなお鍋お湯を沸騰させる。ニョッキをバラバラとお湯に入れ、ニョッキが浮いて更に30秒経つ迄(2分半程)茹でる。
- カップ1杯の茹で汁を取り、除けておく。ニョッキをザルに上げ、好みのソースの入ったフライパンに加える。ソースの手順に続く。
- バターを大きめのフライパンに入れて強火にかける。バターが泡立ち、茶色になるまで焦がす。塩と胡椒を加える。まだニョッキが茹っていなかったら、コンロからフライパンを下ろしておく。
- 茹で上がったニョッキをフライパンに加え、取っておいた茹で汁の半分も加える。バターがニョッキに絡むようにそっと混ぜ合わせながら、1分間火にかける。この段階でバターと茹で汁の澱粉質が混ざり合い、一つ一つのニョッキにソースが絡む。
- 味見をし、必要であれば塩を足す。すぐに食卓に出す。
- オリーブオイルを大きめのフライパンに入れて強火にかける。
- ニンニクと玉葱を加える。玉葱が透き通るまで炒める。
- 残りの材料を加え、10分間煮る。味見をして、必要であれば塩で調整する。
- 茹で上がったニョッキをフライパンに加え、取っておいた茹で汁の半分も加える。そっと混ぜ合わせながら、1分間火にかける。この段階でオリーブイオルと茹で汁の澱粉質が混ざり合い、ソースにとろみが付いてニョッキにソースが絡む。
- ニョッキは15分くらい経つと冷えると同時に硬くなるので、直ぐに食卓に出す。冷えた場合は、電子レンジで温めるとニョッキが柔らかくなる。
- おろしたパルメザンチーズとパセリを散らす。
2. パルメザンチーズは塊をおろして下さい。お店で買うパック入りのおろしチーズと比べ、軽くてキメが細かいのでニョッキによく溶け込みます。
3. ヒント:小麦粉が少ない程軽くてフワッとしたニョッキが出来ます。
4. 作り置きして冷凍する場合は、ニョッキに軽く小麦粉を振り、入れ物の底に一列に並べてはその上にビニールかラップをしいて又一列に並べます。これを繰り返して重ね、蓋をして冷凍します。
茹でるときは冷凍のまま沸騰したお湯に入れて、1分間余分に茹でます。
5. このレシピはGourmet Traveller, Serious Eats, SBS (Margaret Fulton recipe)や他のレシピを参考にして作りました。
栄養成分表は3人で分けた場合の1人分で、左が焦がしバターのソース、右がトマトソースです。

このレシピの英語版の料理名は30 MINUTE HOMEMADE RICOTTA GNOCCHI (FROM SCRATCH) – TWO SAUCESです。RecipeTin Eats (www.recipetineats.com)に載っています。
ゆみこさん すごいですね。イタリア語 がんばってください。私も もう二年ぐらい前に、エリザベスと ローマ、フローレンス、ミラノに行ってきました。私は 全然 イタリア語ができないのすが、エリザベスは 高校で イタリア語のイマージョンクラスにはいっていたので、すごく役にたちました。また行きたいです。ローマの 片田舎 サビナというところで 料理教室に 1日行きました。ニョッキと
子牛肉のソテー と リコッタチーズのパイを 習いました。楽しくておいしかったです。
年寄りの冷水と言われそうでちょっと気がひけるのですが、そうならないように頑張ります。でも記憶力の衰えにはショックを受けています。私たちも、2020年の旅行先でお料理を習うかも。メキシコの時もそんな話が出たのですが、うまく時間の調整ができなくて没になったのです。